欠陥住宅の弁護士費用っていくらになる?
自分の住んだ家が欠陥住宅だった場合、弁護士を通して費用請求する可能性だってありますよね。
ただし弁護士は費用も高いので、もちろん使わないに越したことはありません。
ですが、業者が修正依頼にまともに対応してくれなければ、それも仕方ないのかもしれません。
今回は、そんな気になる弁護士費用について、目安となる金額をまとめてみました。
ちなみに、裁判にかかる費用の目安はコチラでもまとめています。
弁護士費用の目安について
日本弁護士連合会のアンケートで、以前に900万円の請求訴訟をおこして、全額返金された場合の結果があったので引用します。
このケースでは、2000万円の家を購入した状態での裁判を想定しての算出です。
- 家の補修費用:700万円
- 補修期間のレンタル住宅費用:70万円
- 宿替え引越し費用:30万円
- 慰謝料:100万円
※ 合計で900万円の請求
着手金
50万円(消費税別)・・・50%
40万円(消費税別)・・・18%
30万円(消費税別)・・・18%
報酬金
90万円(消費税別)・・・37%
100万円(消費税別)・・・32%
※鑑定費用がかかることがあります。
ちなみに、日本弁護士連合会の民事事件についての報酬基準は、下記のとおりです。
平成16年4月1日より報酬規定は廃止されましたが、これに近い報酬金額にしている弁護士事務所が多いようです。
ただし詳細は、各弁護士に相談してみてください。
着手金について
- 300万円以下の場合:経済的利益の8%
- 300万円を超え3000万円以下の場合:5%+9万円
- 3000万円を超え 3億円以下の場合:3%+69万円
- 3 億円を超える場合:2%+369万円
※ 着手金の最低額は10万円。
今回のケースは900万円なので、②が適用されて45万円 + 9万円で54万円となります。
報酬金について
- 300万円以下の場合:経済的利益の16%
- 300万円を超え3000万円以下の場合:10%+18万円
- 3000万円を超え3億円以下の場合:6%+138万円
- 3億円を超える場合:4%+738万円
今回のケースは900万円なので、②が適用されて90万円 + 18万円で108万円となります。
弁護士費用のトータルはいくらになるのか?
今回は、2,000万円の家で900万円の勝訴ということになります。
弁護士に支払う費用は、54万円 + 108万円で162万円です。
ただしこの弁護士費用に加えて、鑑定費用がかかることもあり、日当や交通費などの弁護士費用も必要です。
ですので、 諸費用も込み込みになると200万円程度を想定しておく必要があります。
また敗訴になった場合も、54万円 + 諸費用があるので、100万円程度は想定が必要でしょう。
ちなみに、弁護士に頼んだとしても欠陥住宅に関する裁判は年単位でかかり、負ける確率がかなり高いことは覚えておいてください。
中には、弁護士費用と裁判費用、諸経費も含むと1,000万円以上かかった人もいるようです。
ですので、時間とお金だけドブに捨てることにもなりかねません。
そうならない為にも、なるべく購入前の段階で第三者機関への調査を依頼して、業者は相見積もりで選ぶことが重要です。
所詮個人では、企業との裁判で全面勝訴となることは難しいんです。
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失敗しない、理想の家選びのための手順
家は欲しいんだけど、何から調べたらいいのか、どこの業者を調べたらいいのか、最初はわからなくて不安なはずです。
後悔のない買い物ができるよう、失敗しない理想の家選びの手順を紹介します。
STEP01. 注文住宅や実際の欠陥住宅事例について調べる
まずはある程度の住宅に対する知識がなければ、業者に騙されるリスクも高いままです。
このサイトや書籍、実際に注文住宅を建てた人などから話を聞いて情報を集めましょう。
いい加減な業者に騙されないためにも、情報の多さで最低限の理論武装はしてください。
STEP02. 自分の欲しい家のイメージを固める
自分はどんな家に住みたいのか、どんな暮らしがしたいのか、理想の家のイメージを固めていきます。
イメージを固めるために、モデルハウスなど、多くの種類の家を見ることが大切です。
STEP03. 相見積もりをおこなう
高い買い物をする場合は基本中の基本ですが、複数の業者に見積もり書を提示してもらいます。
ただし、一つ一つ見積もりをとっていたら、全く話が進まなくなるので、一括依頼するのがオススメです。
複数の業者から返答が返ってくるので、その中で自分に合った業者を決めていきます。
STEP04. 業者の信用チェック
一括依頼をして見積もり書を提示してもらったあとは、信用できる業者、自分の条件に合う業者を選んでいきます。
その際、下記のポイントを参考に最終的な業者選びをすれば、失敗のリスクが減ります。
- 図面などの情報を嫌がらずに、見せてくれるかどうか。
- 見積もり書は手抜きせずに作られているかどうか。
- 時間や対応が適当でないかどうか。
- 長く付き合っていけそうな担当者かどうか。
- 建築士の資格を持っているかどうか。
このような手順で、あなたの理想の家が建てられていきます。
あなたに合った素敵な家に住み、明るくて幸せな生活を手に入れてくださいね。
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